子どもが好む味と食材・食感

子どもが好む味と食材・食感

子どももそれぞれ食べ物の好みがあり、それらを楽しんでいます。と同時に、3歳までの食事がその子の味覚を一生左右するとも言われています。

子どもの好みは、食事によってかなりの程度形作られるという訳です。そのため、子どもの好みを知り、それに訓練を足していくことは非常に重要です。

目次

食べやすいものが好まれる

そもそも、子どもの好む食材や食感はどのようなものでしょうか?これに関するアンケートは沢山ありますが、好きな食べ物ランキングで多いのはハンバーガーやオムライス、ラーメンといった定番のメニューです。

子どものころは歯やあごの筋肉が十分に発達しておらず、硬いものや噛み砕きにくいものを食べるとその記憶が残ってしまい、それが好き嫌いに繋がるとされています。したがって、いつの時代も子供に食べやすい、これらの料理が上位にランクインしているのも不思議ではありません

受け入れやすい味

苦みや酸味は、腐ったものや人が食べられないものの味でもあります。つまり一種の危険信号として体が苦みや酸味を受け取ることもありますので、これらの味覚を含む食材を子どもが好まないのも、ある種自然な反応ではあります。

よく好まれるのはバナナやリンゴといった甘い果物類や、ふかしたサツマイモや豆腐など、柔らかくて食べやすいものです。これらは幼児の歯やあごでも食べやすく、何より甘味が心地よく食べていて幸せを感じやすいものです。

それでも子どもには好き嫌いなく栄養のあるものを食べて育ってほしいと誰もが感じているはずです。実は、味覚の鋭さは生まれたばかりの赤ちゃんが最も鋭く、成人男性の1.5倍の味蕾(みらい)を有していると言われています。

したがって、粉ミルクのメーカーを変えた時、あるいはお母さんが辛いものや刺激物のある食事を食べた後など、ミルクや母乳を飲むのを嫌がるのは、赤ちゃんがそれだけ味覚に敏感だからです。それも成長に伴ってだんだんと鈍くなり、色んな食材を食べても嫌がらなくなります。

触感の重要性

子どもが何かを好き嫌いする場合、味だけでなく食感が関係している場合もあります。前述のように、固いと不快に感じるのが幼児の味覚とも言えます。

そのため、レシピや味付けで悩む前に、火の通し具合や茹で具合を調整するだけで、今まで嫌いだった食材を食べてくれるようになった、というケースも多々あります。

まとめ

子どもの好みや自己主張は大切にしながら、食の世界はとても広いということを教えていきたいものです。舌の肥えたグルメな人にならなくてもいいので、味の違いについては、優しく教えていきましょう