子どもの成長に欠かせないのが食事です。人間の体は丈夫なので、多少食べなかったり、食べるものの質が悪くても、生きていくこと自体は不可能ではありません。
しかし、幼児期の成長には食べ物が大きく関わり、その子の成長や味覚を決めてしまうと言われています。健全な成長のために子どものうちに食べさせておいた方が良いものは何でしょうか？
目次
ビタミンAの役割
ビタミンは成長や栄養補給に不可欠です。例えばビタミンAは目の成長に必要で、網膜の神経伝達にかかわっています。現代ではテレビやスマートフォンの普及で幼いころから目を酷使することが多くなったため、後天的な目の不調から守るためにもビタミンAは必要です。
カボチャやニンジン、ほうれん草に多く含まれ、油に溶けやすいというありがたい性質があります。油で炒めれば効率よく摂取できますし調理も簡単ですので、積極的に取り入れておきたい食材です。
ビタミンC、Dはサポート上手
ビタミンCやビタミンDも非常に重要です。ビタミンCは美容やトレーニングの分野でも注目される万能な成分ですが、幼児期にも大きな味方になります。
皮膚や骨、腱などの人体の動きを構成する部分の生成に関わり、鉄分の吸収を助けたりウイルスや病原菌を退治する白血球の働きをサポートするなど、ありとあらゆる面で役に立ちます。
風邪にも強い体づくりができるため、栄養補給の筆頭の一つです。ビタミンCはキャベツやピーマンに含まれています。ピーマンは嫌いな子が多いので、柔らかく調理するよう心がけてください。
ビタミンDはカルシウムの吸収を助けます。カルシウムも不可欠な必須栄養素ですが、吸収効率が悪いのが難点です。カルシウムはビタミンDを一緒に摂取することで、逃さずに補給するサポートになります。天日干しにした食品に多く含まれ、シイタケや干し大根などを与えましょう。
鉄分は成長期に欠かせない
体の成長には鉄分が必須です。体の成長率が著しく、大量の鉄分を必要とするため、補給が追い付かずに貧血になる子が多いのはそのためです。鉄分には動物性の食品に多く含まれるものと、植物性の食品に多く含まれるものの二つがあります。
このうち野菜などから補給するとその他のビタミン類も補給することになるので一石二鳥です。ところが、カルシウムや食物繊維と一緒に摂ると吸収効率が下がってしまうため、特に鉄分と牛乳の組み合わせは避けるのが賢明です。
まとめ
野菜や肉類など、バランスよく摂るのが理想的です。野菜が好きでも偏りなく食事をし、栄養素を逃さず吸収していきましょう。
