幼児食の資格を取ったり、かなりのレベルまで習得できたと感じるなら、人に是非とも教えてあげたくなるものです。
しかし、人が自分の家庭に干渉することはなかなか難しいもので、各家庭で考え方が異なる場合が普通です。他人の赤ちゃんにご飯を作ることには問題ないのでしょうか?
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繊細な仕事
よそ様の家庭や子どもに、良かれと思って少し手を差し伸べた結果、思いがけないトラブルになったというケースは数えきれないほど見られます。他人の赤ちゃんにご飯を作って良いかどうかは状況によりますし、すぐに良し悪しは判断できません。
しかし基本的にはよほどの事情や必然とする理由がない限り、控えても良いでしょう。その子が持つアレルギーや好き嫌い、そして親が考えている食事の方針なども踏まえて作れる場合は、問題ないかもしれません。
しかし、一般的な方程式だけで考えたり、レシピを作ったりしてしまうと、アレルギーを引き起こしてしまうかもしれません。
そうでなくても食事は繊細で意外なほど緊張感のある作業ですから、自分が受けるプレッシャーや負担も見過ごせません。そのため、無理に他人のお子さんや赤ちゃんを養うことを請け負う必要はないでしょう。
作る料理は味覚を左右し得る
自分の赤ちゃんであろうがなかろうが、乳児や幼児が必要とする栄養素に変わりはありません。必要なタンパク質や鉄分、ビタミンCなどの栄養素をしっかり補給し、体の成長をサポートしていかなければなりません。
幼児食は、食事を楽しみ自分で食べられるようになる訓練でもありますので、偏食や好き嫌いも克服できるように教えていかなければなりません。幼いころは、やはり甘いものや柔らかくて食べやすいものを好む傾向があり、美味しいものでも触感で嫌いになってしまうこともあります。
そういった面でも調理には工夫が必要ですし、薄味やシンプルな味付けで内臓に負担をかけないことも重要です。
食事を楽しむことを教える
また、子どもが食事そのものを好きになるように教えてあげたいものです。嫌いなものを、そのまま強制しても食べるようにはなりませんし、美味しい食べ方を知る必要があります。
食事の時間は、食事は楽しいものであることを教えてあげられる、貴重な時間でもあります。よその家庭の赤ちゃんを教えて育てるのは、そこの親の責任です。
まとめ
食事を与えること自体は問題ではありませんが、人の子どもを訓練するのはそこの家庭の責任であることを忘れないようにしましょう。
それによって、食事の面で何か手伝うことがあるとしても、余計なトラブルに極力足を突っ込まないように状況をコントロールできるでしょう。