幼児食は子どもの成長を助けます。もちろん、食べ物は人の健康や生命活動に不可欠なのですが、幼児食の内容によって子どもの成長は順調に進んだり遅くなったりします。
そのため、しっかりと献立を計画し、食事の様子を見守ることで、最適な幼児食を与えるのが目標となるでしょう。
目次
栄養素は体の成長に不可欠
昔、戦時中の日本では食事を十分に取ることができませんでした。そのためよく言われるのは、その世代の方たちは身長が低いということが挙げられます。
もちろん個人差はあるのですが、しっかり食べていれば体はもっと成長していたというのは当然の結果で、それは食事が体の成長を左右し得ることを示しています。
しかも特に、幼児食を食べる2~5歳のころの食事は、体の発育にとって非常に重要です。幼児食に含まれるべき栄養素をしっかり摂ることができれば、子どもの成長を早める、つまり本来のスピードできちんと成長させられるということになります。
カルシウムを逃さない
含まれるべき重要な栄養素はカルシウムです。カルシウムはありとあらゆる人体の構成要素を成していて、とりわけ骨の成長に必要です。歯や爪などの強度もカルシウムをしっかり摂れば確保することができ、丈夫な体を作るのに不可欠です。
カルシウムは牛乳やチーズ、ヨーグルトなどの乳製品や豆腐、豆類、ひじきなどに豊富に含まれています。そして、このカルシウムを体中に運ぶ役割を果たすのがビタミンDです。つまり、カルシウムを効率よく吸収させるのがビタミンDで、これもバランスよく摂ることでより効率的に食事を生かすことができます。
ビタミンDは鮭やさんま、キノコ類に含まれ、このコンビネーションを利用した食事を好きになるよう助けてあげることで、体の成長を促進することができます。
食物繊維を食べられるようになろう
ビタミンは基本的に摂取すべきなのですが、食物繊維も見逃せない栄養素です。食物繊維は体の掃除をする役目があり、これが不足すると便秘や腸疾患、代謝性疾患のリスクが高まります。
そのためひじきやわかめ、カボチャやバナナなどを積極的に摂り、食物繊維を補給しましょう。しかし、食物繊維はしっかり噛み砕いてこそ真価を発揮しますので、奥歯の生え具合などを見ながら様子を見て与えましょう。
しっかり噛めるようになってきたら、食物繊維を含む食品を食べることも楽しめるでしょう。
まとめ
幼児食で子どもの成長を急速に早めるのではなく、体が持つ本来の成長のスピードを妨げることなく、すくすくと成長させるのに役立ちます。幼児食の内容には十分に気を配りたいところです。