世界中どこでも、子どもを育てる責任の重さは変わりません。
海外でも、子どもを育てることには社会全体で非常に大きな関心が寄せられていますが、幼児食となると幾分事情は違うようです。
外国では、幼児用にどんな食事を作っているのでしょうか?
目次
アメリカの場合
例えばアメリカでは、市販のベビーフードが一般的です。手作りでないことが私たち日本人には不思議かもしれませんが、考え方が幾分合理的な結果、それが一般的になっているようです。
手作りの幼児食よりも、栄養やエネルギーのバランスが取れているため、医師によっても勧められているのが現状です。
日本では、食材の形を残したまま柔らかく火を通すことで、食事を味わうように工夫します。ところが、アメリカの幼児食はペースト状のものが多く、使っている食材によってアレルギーや与える時期を判断しています。
アボガドやパッションフルーツ、グリーンピースなどを使用しており、食材もアメリカならではの要素に満ち溢れています。
コーンフレークの文化は幼児食から始まり、ライスシリアルにミルクやジュースを混ぜて使用します。かと思えば、一歳を過ぎれば大人の食事を与える家庭も多く、千差万別の様相を呈しています。
ヨーロッパの幼児食
日本人に気質がより近いといわれているドイツの場合、幼児食も幾分似ています。手作りが多く、野菜を中心に柔らかく煮込むか、ピューレ状に加工し、またはスープにして与えます。
塩は使用せず、パンなどでさえ、塩を使用している食品であれば、与えないという意識が共通しています。ジャガイモなども多用され、マッシュポテトのような状態に調理して与えるのが一般的と言われています。
同じヨーロッパでもイタリアではよりお国柄が出ており、離乳食がそもそもオリーブオイルを入れた料理です。
離乳食にさえチーズを使用し、赤ちゃんの頃からオリーブオイルとチーズを嗜んでいくのが文化で、さすがにイタリアという所です。
アジアの国々
アジア圏ではお米やお粥がスタンダードで、中国や韓国、インドネシアではお粥を子どもに食べさせます。このお粥に使用するコメや材料がその国々で違います。
東南アジアの国々では比較的豆の使用率が高く、しっかりと煮込んだ豆のスープでタンパク質や鉄分を補給します。お粥にも甘いものやミルクを入れるものなどがあり、いずれも日本の塩や梅干しを想定したお粥とはやはり違います。
まとめ
それぞれの国々で幼児食は違い、中には私たちの文化からすると驚くようなものもありますが、それでもすくすくと育つ子どもたちは何よりも大切な存在です。