幼児食はなにを基準に献立を立てる?

幼児食はなにを基準に献立を立てる?

幼児食は、体の重要な成長を支える大切な食事です。子どもの健康というと、つい野菜やビタミンに思いが向いてしまいます。

それも重要なのですが、バランスを取るということで言うと、タンパク質とカロリーが不足しないように気を付けなければなりません。これらを基準に献立を考えることで、健康に資する食事を作れるでしょう。

目次

絶対不可欠なタンパク質

タンパク質は、人体を構成する筋肉の材料として知られています。幼児期はこれが特に重要で、筋組織の発達が著しいこの時期にタンパク質が不足すると体は重要な成長を遂げられず、弱い体の子どもに育ってしまうかもしれません。

その子の体の成長を左右し得る重要な食事であるため、幼児期はタンパク質を十分に補給すべきでしょう。タンパク質は筋肉のみならず、骨や髪の毛、爪、臓器などありとあらゆる人体の材料となります。

筋肉の材料としてだけでなく、筋肉を動かすエネルギー源としても利用されるタンパク質です。そのため、丈夫な体に育ってほしいのであれば、タンパク質の不足には、充分に気を付ける必要があります

エネルギー(カロリー)の重要性

エネルギーという観点からも考えてみましょう。子ども、特に幼児期の子どもの体は新陳代謝が高く、信じられないほどの効率でエネルギーを変換しています。幼い子どもが、寝るまで元気な理由がこれなのですが、それは同時に摂取すべきエネルギーが多いということでもあります。

厚生労働省が公表している数値を見ると、1日の成人の基礎代謝基準値が24.0キロカロリー程度であるのに対し、幼児は55キロカロリー程度と大人の倍以上の基礎代謝を持っています。

その上、体の成長に必要な栄養素を蓄えていかなければならないことを考えると、幼児期の子どもたちは、それなりのかなりの量を食べなければならないことになります。具体的には、3~5歳の幼児期で男子で1,300キロカロリー、女子で1,250カロリーとなっており、一日に大人の半分ぐらいはエネルギーを摂取する必要があるのです。

おやつで補う栄養素

しかし、子どもは飲み込む力もかみ砕く力も弱く、しかも胃の容量が大人の半分程度であるため、一度の食事の量は増やせません。そこで、おやつの時間を活用し、必要な栄養素を補給していく必要があります。

焼き芋やバナナ、ヨーグルト、カルシウムの多いビスケットなどを与えると、おやつの時間にしっかりと栄養を補うことができます。

まとめ

幼児食ではバランスに加え、絶対的な量もある程度確保するようにしてください。十分にエネルギーを摂取することによって、健康な体を作ることに繋がります。